※2019年、商標登録までの期間がどんどん長くなってきており、記事を更新しました
鈴木えりな
『商標って、相談をしてから、晴れて登録になるまで、どんな流れなんでしょうか?』
たむきょん弁理士
『よく、”商標って取るまで大変なんでしょう・・?”という質問を耳にしますが、全然そんなことありません。商標の初めてのご相談から登録まで(®マークを付けられるまで)の実際の流れを、図にして、以下に説明します(2019年10月、図を更新)』
【初めての商標相談から商標登録までの7つのステップ】
(1)依頼主から初めての相談をいただく日(0日目)
「どんな商標を、どんな商品に付けたいですか?」「なんで、商標を取りたいと思ったんですか?」このあたりを伺います。
(2)当所が商標調査をし、見解をお伝えし、必要な提案をします(1~3日目)
すでに他人に類似商標を取られていないか、の調査をしたり、登録可能性を検討し、ストレートに依頼主にお伝えします。その上で、何か商標登録のために必要な対策があれば、ご提案します。(依頼主の、”なんで商標を取りたいと思ったのか”を最重視して、提案を検討します)
(3)依頼主と話し合い、商標と、商品分野を決定します(4~5日目)
何度でも依頼主のご相談に乗ります。最適な選択肢を、一緒に決めましょう。
(4)特許庁への提出書類を作成し、ご確認いただき、商標登録の出願完了です(7日目)
決まった商標について再調査をし、その後、商標登録の出願の書類(願書)を作成し、お客様に最終チェックをいただき、電子的に、特許庁への出願が完了します。早ければ、初めてのご相談のその日に全て完了することも時々ありますよ^^
(5)審査の結果、問題なければ『登録査定』が特許庁から通知(10~12ヶ月目)
(4)から(5)は、約10~12か月。(すでに商標を使い始めているなど、お急ぎであれば、”早期審査”というものを申請することも可)。審査の結果、問題がなければ、「登録としても大丈夫です」という登録査定が通知されます。
一方、何か、登録上で問題が発見されれば、特許庁から指摘を受けることもあります。
(6)登録手続き完了
登録査定から30日以内に、「まず5年で登録するか10年で登録するか」依頼主にご選択いただき、その上で、登録手続きを私どもが行います。
(7)登録番号と登録証が届き、商標登録!(11~13ヶ月目)
登録手続きから1ヶ月後に、特許庁から私どもの元に、「登録番号の書かれた、登録証」が届きます。これで晴れて、依頼主は、商標に、®マークを入れられます。
鈴木えりな
『よく理解できました!依頼主が、この中で、やらなきゃいけないことって何でしょうか?』
たむきょん弁理士
『依頼主は、ほとんどすることはありませんよ^^登録を得たい商標とその商品分野を決めていただければ、あとは、全て弁理士である当所が手続きを行います。
また、最後に、登録となったら、5年で登録するか10年で登録するか、をお決めいただきますが、登録手続きも全て、当所が行います(5年を選んでも、更新はもちろん可)』
鈴木えりな
『ちなみに・・・弁理士先生によらずに、自分たちでも出来るんでしょうか?』
たむきょん弁理士
『ストレートに答えれば、”Yes”です。でも、商標は、一度、特許庁へ出願してしまったら、途中で、商標の内容や商品分野の内容を、変更することはできません(商品分野を減らすことしか出来ません)。つまり、”特許庁の審査結果を受けて、まずそうな状況になったら弁理士を頼ろう”とお考えになっても、時すでに遅し、なんです。当所は、もっとも大切だと考えているのは、上記のうち(2)のステップです。このステップが、全体の流れのうち80%の重みを持つ、と言っても全く過言ではありません。ここでしっかりとした方針で商標を決められれば、登録可能性が高まったり、”そもそもの、商標登録を得たいとお考えになった目的”に沿った結論を導くことが可能となったりします。』
鈴木えりな
『分かりました(^^♪ ありがとうございました!』
※ブログ監修の田村(弁理士)は、商標・著作権・不正競争防止法など、知的財産に関する小さな問題点でも相談に乗っておりますので、お気軽にこちらの当所サイトを覗いてください。
※当所の、商標サービスサイト⇒こちら
end