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個人事業主のかたが「屋号」を登録商標にするタイミング

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個人事業主のかたが自身の「屋号」を登録商標にする適切なタイミングとは? 『個人事業主のかたには漏れなく”屋号”があると思うのですが、この屋号をいよいよ登録商標へとするのに適切なタイミングってあるのでしょうか?』 &nbs...

個人事業主のかたが自身の「屋号」を登録商標にする適切なタイミングとは?

個人事業主のかたには漏れなく”屋号”があると思うのですが、この屋号をいよいよ登録商標へとするのに適切なタイミングってあるのでしょうか?

 

まだその屋号を登録商標にするのは早いかも・・

『友達、知人、ご近所の事業者から、年に3~5社程度をお客さんに、お仕事をもらっている、このような段階では、まだ、ご自身の屋号を登録商標にするのは早いかもしれません。

例えば、
①フリーランスとして、影武者のような役割で、デザイン業務を担っている
②友人に頼まれた手作業の創作物を作っては、その友人に納品して、幾ばくかの謝礼をもらっている
③一般的に流通している商品を仕入れて、それを顧客に通販している

上記のような規模感の場合、ご自身の屋号が人目に触れる機会は少なく、また、万が一、”その屋号を変更してください”と権利行使を受けても、屋号を変更することに大きな損害がないと考えられるので、まだ、屋号を登録商標にする、という必要性は低いとは感じます。』

商標登録の必要性の判断基準について

どういう視点で、屋号を登録商標にすべきか、まだ大丈夫か、という判断をすればいいのでしょうか?

『以下に、1つでもあてはまれば、それは、登録商標にすることを、検討してもいいのかもしれません。それほどお金もかかりませんし。
① 自身の屋号をとても気に入っている(固定看板を作ってあったり、オリジナル包装も作ってあったりなどの場合も)
② ネット通販で、不特定多数のかた向けに商品またはサービスを宣伝している
③ ネーミング自体が、”きっと他人・他社も使いたいであろう”、ポピュラーなものである
④ 年間の取引企業が、約20社以上である。もしくは、月間の売上が約50万円以上だ。
(金額などは感覚的な目安)

 

商標登録の費用感は?

『なるほど~!”それほどお金もかかりません”と先生おっしゃっていますが、だいたいどれぐらいかかるのでしょうか?

 

『特許庁への申請自体は、4.7万円ぐらい、特許庁から登録と判断されたあと4.6万円ぐらい。だから計9.3万円ぐらいです。(当所が、商品分野1つで、5年分の登録を担った場合)』

商標登録の一番のメリットとは?

『それぐらいなんですね。あの、先生の考える、商標登録の一番のメリットって、何でしょうか?』

 

『本音で、1位から3位の順位にしてみました。
1位 ご自身が屋号を掲げて頑張っているビジネスを10年は続けるんだ、と本腰が入る、というのが、何気に1位なのかな、とは思います。将来、その屋号で法人化したとしても、そのまま、商標は活用できますし、法人化との順番はどちらでも問題ありません(個人から法人へ名義変更することも簡単に出来ます)。

2位 場合によっては、他人のブランド力にあやかってしまっているかもしれない、という”やましい気持ち”が一切なくなる。自身のブランド力で、商売をできている自信が得られます。

3位 堂々と自身の屋号を名乗れる。®マークを入れられる。ハクがつく。誰からも文句が言われない安心感を得られます。 』

 

『権利侵害のリスクが減る、という以上に、事業主としての精神面への高い効果、のほうが実際はメリットとして大きいんですね。意外です。ありがとうございました!』

 

『以前にも関連する内容の記事がありましたので、こちらもご参照ください。↓↓↓』

 

2017.1.10 商標はどのタイミングで検討するの?!

 

 

※ブログ監修の田村(弁理士)は、商標・著作権・不正競争防止法など、知的財産に関する小さな問題点でも相談に乗っておりますので、お気軽にこちらの当所サイトを覗いてください。

※当所の、商標サービスサイト⇒こちら

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記事をお読みくださり、ありがとうございます。

商標・知的財産、民間資格の設立、人間関係、これらで、ご相談いただけることがありましたら、是非お気軽に、こちらからお問い合わせください。近日中にご返信いたします。

みぎのうで知財事務所(代表 田村)

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