
こんばんは。
人間関係メンター(cherish you mentor)であり、弁理士・経営コンサルタントでもある、田村(たむきょん)です(プロフィールはこちら)。
「夫婦・恋人の関係にお悩みのかたへ」のシリーズで、一番大切だと考える、「心底の理解」は一昨日、そして次に大切だと考える「トゲはその人の内面そのもの」は昨日、それぞれ記事にいたしました。
3番目に大切だと考えること「足りない所を補い合う関係」について、本日は記事にいたします。
アドラー心理学についてもご興味あるかたにとっては、「人間は分業をする唯一に近い生き物」という点に通じる内容かと存じます。
人間だけが”分業”を賢く行う
人間は原始時代から、狩りをしたり、調理をしたり、家を建築したり、畑を耕したり、子育てをしたり、を、1人では完結させることが出来ない生物でした。
また1人で狩りをしようものなら、その肉体的弱さから、あっという間に大きな獣に襲われてしまいますから、数人で分業をして、大きな獲物でも捕らえていました。
つまり、人間が生存していくためには、生きていくために必要な全ての”仕事”を男女や得意・不得意で、”分業”してきた、他の生物には見られない生存方法を採用してきたと言われています。
人間の”分業”は、遥か昔から、もっとも合理的で、かつ唯一の、生存手段だったのですね。
夫婦間での”分業”(役割分担)について
よく女性を蔑視する男性は、
『俺は一生懸命働いて、嫁は、家事しているだけだ』
などと、つい言ってしまいます。仕事をする人が偉くて、家事をしている人は偉くない、と考えているのでしょう。
また、『イクメン』という言葉から見て取れるように、子育ての『主役』は母親であり、父親はサポートする役、という社会一般の認識になってしまっています。
そのことで、夫婦が『全くストレスなく、生活できている』のであれば、上手に役割分担が成り立っている、と考えてしまっていいのかもしれません。
しかし、例えば夫は『俺はストレスを抱えながら毎日仕事をして、大変だ。なんで分かってくれないんだ』と不満を持ち、奥さんは『私だって、1人で家事も育児もほとんどやって、あなたは仕事だけしていればいいんだから、楽でいいわよね』とこちらも不満を持っていたら、、
『人は”分業”をすることで生存している生き物』
ということを今一度思い出し、ご自身、相手の役割の担い方について、再認識をしたほうがいいのかもしれません。
奥様を蔑視してしまいがちなご主人へ
お給料や収入のために、一生懸命仕事をし、上司やお客さんに一生懸命頭を下げているあなたは、間違いなく、良く頑張っています。みんなそれは分かっています。
人間の”分業”でいえば、確実に、その役割をしっかり担っています。
そして。
家事や育児を中心的に頑張ってくれている奥様もまた、あなたと”全くの同価値”で、分業を担っていることを、どうか忘れないでください。
奥様のその”分業”がなければ、生活は成り立ちません。仕事が得意なあなたが仕事をし、支えることが得意な奥様が家事などをやってくれている、このどちらの役割にも優劣はありません。
旦那は家事や育児を全然手伝ってくれない、と不満をお持ちの奥様へ
もちろん、5個の家事があるとして、その1個でも、手伝ってくれたり代わってくれたら、少しでも気が楽になるかもしれません。それは、しっかりご主人と話し合っても全然間違ってないと思います。
ただ、ご主人が持っている100%に近い能力を、存分に仕事で発揮してお金に換えることが出来ているのは、ひとえに、あなたが、家事や育児の”ゴールキーパー”役を、全うしてくれているからです。100%、間違いのない、事実です。
ご主人も偉い、本当に偉い。全く同じだけ、奥様も偉いんです。本当に偉いんです。
今回の考え方は、”ハッピー分業”と名付けましょうか☆
以上です。
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