商標、知的財産、収益改善、人間関係の悩みにお応えします

いつも言うことを聴かない子に悩むパパ・ママへ。たった3つの工夫

update

シェア ツイート


言うことを聴かない子に、つい大声で「早くしなさい!」「何度言ったら分かるの!」「いつも言ってるでしょ!」と、結局は大声で怒鳴らなければいけなかったり、叱ったり、イライラが募ったり。そんなことはありませんでしょうか。そういうことでお悩みのパパ・ママへ提案したい3つの工夫を記事にしました。

宿題をやらない、ゲームを止めない、布団に入らない、食卓に着かない・・

皆さんの家のお子さんがそういう様子の時、つい大声で「早くしなさい!」「何度言ったら分かるの!」「いつも言ってるでしょ!」と、結局は大声で怒鳴らなければいけなかったり、叱ったり、イライラが募ったり。

そんなことはありませんでしょうか。

今日の記事がそれを解決する魔法でないことは冒頭に触れさせていただきつつ、そういうことでお悩みのパパ・ママへ提案したい3つの工夫を記事にしました。

こんなことで悩んでいませんか?

叱ったり怒鳴ったりなど、強く言わないと・・・

  • 朝、起きない
  • 朝ごはんの食卓にすぐ着かない
  • 遅刻しそうなのに学校に出発しない
  • 下校後、宿題をしない
  • 風呂に入ろうとしない
  • テレビやゲームを止めない
  • 就寝しようとしない

多かれ少なかれ、どちらのご家庭でも見られる光景かもしれません。

30年前よりも難しい今

私たち親世代が子供の頃も、ひょっとしたら・・怒鳴られたり叩かれたりしながら、やっと親の言うことを聞いていたのかも、しれませんが・・・

現代以上にもっと「子供にとっての選択肢」は少なかったように記憶しています。

現代の子は、今以上に子供だけで楽しみやすい環境が整っていたり、おもちゃやゲーム、スマホなども、親の助けを必要とすることなく、良くも悪くも自分で時間を過ごすことができます。

その点、親の言う通りに生活を送る、ということ以外の選択肢をたくさん、子供は持っています。

それが現代の親子、家族の”統制”の難しさに繋がっているかもしれません。

親世代の何が変わったの?

多様性の時代です。変わったのは子供たちだけではなく、私たち親世代も、です。

夕方から子供が寝るまでは、子供の相手をすることとご飯の準備をすること、そしてお風呂に入れることだけに専念をしていたような時代があったかもしれませんが、現代は、おもちゃもゲームもその他家具も何もかもが、”子供目線”で便利に改良されており、子供は子供だけで時間を過ごしてもらいやすくなっています。

大人たちはそのことで、夕方以降、たとえ家族で一緒に過ごせる時間であっても、親だけでスマホを見たりテレビを見たりなど、自分自身の時間を作りやすくなっていると言えます。

つまり、子供が自分たちだけで過ごせるように便利になっていることで、私たち大人も、時間の使い方に対して、誤解を恐れずに言えば、「ワガママに」なっていると言えます。

30年前と今では、子供はどう変わったの?

一方、子供に目を向けると、最も大きな変化は、「親が絶対的に正しい」という時代から脱却していると言えるでしょう。

それこそ私たち親世代が子供の頃は、親の言うことは絶対でした(よね?)

しかし、YouTubeの動画やリアルな映像であるゲームなどと日頃から触れられる現代っ子は、それらバーチャルな世界と、現実の世界との境界線をしっかりと認識できない点もあり、「自分たちは多くの情報を持っている」、「自分たちは流行に乗っかっている」、「自分たちだけで強い力を持てる」と、変に誤解しやすくなっています。

「情報を親よりも持っている」という点では真実でもあります。

そういうことから、子供は、親が絶対的な存在ではなく、1人の社会人として生活できている、と幼少のうちから誤解しやすい世の中に変わってきています。

 

やらなきゃいけないことを後回しにする子供の心理

書くまでもないかもしれませんが、そのまま本音がそこには存在することでしょう。

  • 『眠い、起きたくない』
  • 『まだ頭が働かないから、朝ごはんという気分ではない』
  • 『学校に行く=現実や社会がスタート。まだそういう気分じゃない』
  • 『学校で疲れている。宿題は面倒くさい。本当に必要?』
  • 『まだリビングでダラダラしたい、風呂に入るための動きが面倒』
  • 『今、このゲームのこの瞬間に夢中。良いところなんだ』
  • 『ダラダラ時間をもうちょっと過ごしたい、寝ると、朝また学校だ』

自分で自立的に行動をする子供の心理

一方、自分で自立的に行動をする子供の心理は、おおよそ以下のようなものではないでしょうか。

  • 『先生に怒られたくない、恥ずかしい思いをしたくない。起きよう』
  • 『お腹が空いているから、朝ごはんを食べよう』
  • 『学校に行って、〇〇くんと話したい、さあ、行こう』
  • 『どうせやらなきゃいけないことなんだから、宿題をやってしまおう』
  • 『風呂にさっさと入って、寝る前の時間を有意義に作ろう』
  • 『ゲームはゲーム。どこかで時間を決めて終えないと切りがない』
  • 『疲れて眠い。早く寝たい』

こう考えてみると、親が怒鳴る必要のない子、自分である程度、自立的に過ごせる子は、以下のような共通点があるのかもしれません。

  1. 社会のルールの必要性を実感している
    (先生に怒られた経験があったり、時間のルールや宿題など意義をある程度理解できている)
  2. 規則正しい生活を送っている
    (夜早い時間にしっかりと寝て、朝ごはんに対しても、ゆとりを持って起床できている)
  3. 現実社会に楽しさや生きがいを感じられている
    (テレビやゲームは、非現実社会であり、余暇であると認識できている)
  4. 全力でまっすぐ生きている
    (しっかりお腹を空かせたり、眠くなるまで身体を使ったり、起きている時間をたっぷりと有効活用している)
  5. 親との信頼関係ができている

今日から始めたい、たった3つの工夫

このように整理して考えてみると、時間のルールを守らなかったり、生活態度が良くなかったりするから、その都度怒鳴ったり、叱ったりしていても、あまり成長に繋がらないのかもしれませんね。

その時は親が怖いから、怒られるのも面倒くさいから、一瞬態度は改まって、翌日はまた同じことを繰り返して。

そこで、最後に、前述の「自立的に過ごせる子の共通点」から、パパ・ママに以下の3つの工夫を提案させていただきたく思います。

(1)就寝時刻が最も重要

就寝時刻が規則正しければ、朝の目覚めもよく、また学校から帰ったあとの疲労感も少ないでしょう。

せめて22時までに眠っている状態を、土日も含め、毎日作れませんでしょうか。

そのためには、「早く寝なさい」だけではダメで、親も21時から22時の1時間はスマホやテレビを止めて、子供が眠りやすいおうちの雰囲気づくりをすることが大切です。を読んであげてもいいですよね。親がいつまでも起きている様子を子に見せると、やっぱり「親がいいんだから自分も」とダラダラ起きたくなっちゃいますよね。

早く眠ることが、全ての行動にプラスに働きます。そこが入口です。

(2)1ヶ月間、一切遅刻と宿題について、言わないでみる

パパ・ママは、どうして遅刻しちゃいけないと思うのでしょうか?

どうして宿題をやらせたいのでしょうか?

アドラー心理学でも説明されていますが、『宿題も遅刻も全て、子供たち自身の課題であり、親の課題ではない』と、一度、勇気を出して、割り切ってみませんか?

明日から1ヶ月だけでもいいです。先生に呼び出しを食らったとしても、凛とした態度で、事情も説明した上で、是非、宿題や朝の出発について、何も言わない1ヶ月を、作ってみましょう。

それが平気で居られたら・・・2ヶ月・3か月・と続けてみましょう。

宿題は、親が出しているのではなく、学校が出しているものです。学校(担任)と子供同士の約束です。親が口出しする必要はありません。

遅刻についても、登校時刻を親が決められるわけではないので、学校と子供との約束に過ぎないので、子供にゆだねてみませんか。

先生に何か言われたり、恥ずかしい気持ちを持ったり、迷惑をかけてしまったり。

そういう経験をすると、子供は一歩、自立に近づくのではないでしょうか。

(3)身体的に疲れる時間を設ける

最後に。私たちが子供の頃は、地域で帰宅を促す放送が流れるまでは、いつまでも外で遊んでいたものですよね?

最近は、公園などで汗をかいて遊ぶ子が減ったと感じます。

親も付き合うことが出来れば付き合ってあげて、どんどん放課後に子供たちを「身体的に」疲れさせてあげましょう。

そうすることで、夜、お風呂に入って汗を流したい、お腹空いたから夕食の食卓に着きたい、早く寝たい、と本心で自ら感じられるようになるのではないでしょうか。

(ちなみに、、私は東京都日野市で、おおむね金曜(か木曜)の放課後に「野球遊び」を主催しています。『あそべーすぼーる日野』)

 

今回の考え方は、『全力でまっすぐ生きる子供を、親は見守るだけ』と名付けましょうか☆

 

執筆:田村恭佑
(認知心理学×弁理士×経営コンサル)

 

記事をお読みくださり、ありがとうございます。

商標・知的財産、民間資格の設立、人間関係、これらで、ご相談いただけることがありましたら、是非お気軽に、こちらからお問い合わせください。近日中にご返信いたします。

みぎのうで知財事務所(代表 田村)

シェア ツイート