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令和流!小学生スポーツの指導者<自チームの変革は不可能??>

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寄せられるご相談の全てが、『うちの子のチームは問題だらけである。辞めさせたい』というものです。

特に最近よくご相談いただくのが、『自分のチームに残った上で、チームを改善することはできますか?』というものです。

今回、3年ぶりに『令和流!小学生スポーツの指導者』のテーマについて、筆を取りました。

ご興味あるかた、お読みください。

2019年の5月から7月にかけて、『令和流!小学生スポーツの指導者』というシリーズのブログを7つ公開しました。3年経ちました。
この3年間で絶え間なく、このブログを読んだ保護者のかたから、ご連絡・ご相談をいただいています。また様々な指導者のかたと知り合った3年間でした。私のように、小学生スポーツの指導の在り方に問題提起をしているかたや団体はこの3年間でも多くありましたが、感覚としては、日本の状況はあまり大きくは改善していないようです。
ご相談・ご連絡の全てが、『うちの子のチームは問題だらけである。辞めさせたい』というものです。

特に最近よくご相談いただくのが、『自分のチームに残った上で、チームを改善することはできますか?』というものです。

今回、3年ぶりに『令和流!小学生スポーツの指導者』のテーマについて、筆を取りました。

ご興味あるかた、お読みください。

【1】30万人から10万人に・・・

こちらが何の数字か分かりますか?

中学生の数字ですが、2009年に、軟式野球に取り組む子が30万人。

しかしスポーツ庁のまとめを見ますと2020年には1/3、10万人まで野球人口が減っています。

小学生の野球人口も、小学生人口が減る8倍のスピードで、減っています。

こちらのグラフを見ると、20年後、2048年には、2009年30万人いた中学生の野球人口が、たったの6%、2万人まで減る試算です。

サッカー人口やバスケ人口も、人口の減少以上のスピードで、減少していきますね)

中学生の野球人口の減少

(読売テレビ/少年野球の競技人口が激減! 少子化だけでない社会的な問題が…阪神タイガースの取り組みも より引用)

【2】少年スポーツチームに見られる3種類の問題点

私は、この「令和流!小学生スポーツの指導者」のシリーズを始めた3年前から、息子の野球チームでコーチになり、その後、公認学童コーチライセンスや、スポーツメンタルトレーナーの資格を取得しました。

今でも、学童の野球指導や野球の環境づくりに携わっています。

私が、学童向け少年野球チームに見る問題点は、大きく3種類に大別されます。いかがでしょうか。皆様のチームもどれかにあてはまりませんか?

  1. 土日祝の拘束時間が長い
  2. パワハラや体罰。親の過熱化
  3. OBや地域の高齢者の関与

1.土日祝の拘束時間が長い

下のグラフは、総務省による、「共働き家庭の数」の統計データです。1980年頃、約600万世帯だった共働き家庭、2020年に1200万世帯に。2倍になっています。

つまり子が親と過ごす時間は年々貴重になっています。その代表である土日祝のほとんどをチーム練習に当てないと、チーム内でつまはじきにされてしまいます。

強いチームに入ると、「この強いチームで試合に出させてもらうために」という同調圧力で、練習を休みづらく、逆に弱小のチームに入ると「1人でも欠けると試合や練習にならない」と、これも同調圧力が働きます。

この多様性の世の中で、このような同調圧力から、なかなか「土日祝の拘束を最低限にしよう」というスポーツチームは生まれず、何十年も、土日祝ほとんどを練習に当てなければ続けられない状況です。

令和の小学生は、「多様性」の中に生きています。野球、サッカーなど1つのスポーツだけを習得したい子よりも、文化的なことや他のスポーツなど、様々なものへの好奇心が強い子が多いです。

このような時代背景の中で、いまだに土日祝全てを当てないと続けられないスポーツチームが日本中のスポーツチームの大半を占めるのではないでしょうか。

 

共働き家庭の増加

(読売テレビ/少年野球の競技人口が激減! 少子化だけでない社会的な問題が…阪神タイガースの取り組みも より引用)

2.パワハラや体罰。親の過熱化

この相談は、私の所に寄せられる相談の中で、ダントツで多いのが現状です。

先日も、中学の女子ソフトボール部の顧問が、生徒のアゴを殴って大けがをさせる事件がありましたね(その生徒は、その後、登校すらできずにいるとのこと)。

たかが、部活ですよ・・・趣味であるべきものです。

それなのに、その子の人生にまでマイナス影響を与える。それが体罰であり、パワハラです。

特に、小学生や中学生は、たいへん多感ですし、目で見た世界や、自分の味わった世界を、「それが世界全体にあてはまる」と、強く影響を受けやすい年ごろです。

小学生や中学生の頃に、体罰やパワハラを受けて、育った子たちは、これからの日本社会は常に、自分を認めてくれず、常に押さえつけられて、行動や思想を制限されなければならない、と世の中を悲観的に見てしまいます。

私は、毎週2日(火、金)、学童に野球の場を提供していますが、少年野球チームでしか野球をやったことがない子は、ほとんど目も合わせられないぐらい、大人を恐れているケースが多いです。半年、私の環境に来続ける子は、見違えるほど、自己肯定感を取り戻し、イキイキと自分の考えや「こうしたい!」を話してくれるように変わります。

こんなキラキラした小学生・中学生を、どこの大人が、無理やり押さえつけることが出来るでしょうか。

3.OBや地域の高齢者の関与

本来、所属する学童が中心であるべきスポーツチーム。その選手たちの「こうしたい!こんな練習をしたい!」をしっかり吸収して、代弁して、健全なチーム運営を組み立てるのがその選手たちの保護者の役割です。

この選手とその保護者が、良い関係でチームを運営していれば、おのずと、大きく間違った方向には行きません。

しかし、多くのケースで登場するのが、

  1. 体罰が当たり前だった頃に、チームに所属していた卒業生コーチ
  2. 方針を変えずに、ドーンと待っていれば、選手が溢れていた頃の思い出を引きずっている、地域の高齢者たち

たちです。今、お顔を思い浮かべたかた、多いのではないでしょうか。

彼らは常に「古き良き時代」に、思考が引きずられています。

昭和の頃、当たり前だった体罰も、今は平成でもなく、「令和」です。

待っていれば、わんさか選手が集まったから「うちのチームはこういう方針でやるから、ついて来れないなら、辞めてもいいよ」と、あぐらをかいていられたはずが、それは昭和の頃の話で、今は、「令和」です。1学年1チームの人数も、どんどんやり方を見つめていかないと、集まりません。

やっかいなんです。OBや高齢者の存在が。彼らは、自分たちが草野球などで居場所を作ればいいのに、結局、「殿様」と扱ってくれる少年野球チームの環境が唯一の居場所になっていて、なかなか、自ら居なくなりません。追い出すことも難しいです。

保護者たちも、いつも彼らに気を使います。

【3】1人の保護者がチームを変えることができるか?

私は、既存の少年野球チームを変革することは出来ませんでした。今は、小4になる長男は、野球はもちろん大好きで、土日の野球スクールと、火、金の私の提供する全力紅白戦のサークルで野球を楽しく継続しています。

そんな、変革できなかった私ですが、もし、この記事をお読みで、「なんとか自チームを変革できないか」とお考えのかたがいらっしゃるなら、全力でご助力します。

以下に、私なりに、自チームを変革するためのプロセスを、記載します。

  1. ご自身を含め、最低3名。父親で、同じ不満を持って、同じ方向を目指せる同志を集めましょう。お読みなのがお母さまである場合、必ず父親たちの仲間が必要です。野球チームもサッカーチームも、完全に男社会です。
  2. 「がん」となる最重要人物が各チーム1人、いるはずです。その「がん」となる人にたどり着くためには、目の前でチーム内で起きている問題を、掘り下げていく必要があります。今のチーム内の核となる問題点は、何でしょうか。
  3. その「がん」となる最重要人物へ、どのように改善要求をするか、同志で決定します。チームの規約なども、重要な資料になります。追い出すことを前提ではなく、「変わっていただく」改善要求で構いません。
  4. ここで、必ずぶつかるのが、その「がん」であるはずの人物にも、一定数の賛同者がいる、という実情です。熱狂的な賛同者ではないケースも多く、「ことなかれ主義」「自分の息子・娘が卒業するまでチームが存続すればそれでいい」という保護者がだいたいこの賛同者に当たります。
  5. この「4」がゆえに、チームを変えられない場合、学年単位でもいいので、「任せてもらえる範囲」を明確に「権限移譲」してもらいます。この「権限移譲」は、逆に「がん」にとっても、有難い話であるケースはあります。全体に口出しをされずに済むわけですから。この「権限移譲」の上で、良い雰囲気づくりなど、実績を作ると、「ことなかれ主義」であった保護者が、少しずつなびいてきます。
  6. しかし忘れてはいけないのが、この「権限移譲」は事実ではない、ということです。「がん」の手のひらで転がされているケースが多く、そのことを認識した上で、「5」に取り組むといいでしょう。

 

このプロセスを取ったとき、約2年以上はかかります。それでも辛抱して、自チームを変革させたい、という場合は、ぜひ、参考にしてみてください。私ももちろん、応援します。

 

【4】令和になり、増える選択肢

一方で、「2年も経ったら、子供が卒業しちゃうよ」、「そんなアツレキを作るエネルギーもない」という保護者のかたも多いと思います。

どうか、悲観的にならないでください!

我が家の長男(現 小4)は、、3年前に、もっとも地元のチームを辞め、車で30分かけて平日にスクールに通い、その後、土日に他チームに入り、現在は、その他チームも辞め、そもそも、少年野球チームという文化自体が、我が家のスタイルに合わないと悟り、スクールと、サークルとで非常に楽しく野球を継続しています。どんどん上達しています。

令和の時代は、「野球をやる」=「地元のチームに入る」だけが選択肢ではなく、インターネットで探したり、知り合いの伝手などで、たくさん選択肢があります。首都圏でない場合は、どうしても選択肢は減りますが、それでも、どんどん既存の野球チームと一線を画すチームやスクールが、生まれていきます。

今、長男が通うスクールには、往復2時間をかけて、土曜、時には日曜も、通う子もいます。すごく熱心だから、というわけではなく、あくまでこの環境が気にっているから、往復の時間が苦にならない様子です。

つまり、自転車で通えるチームじゃないとダメ、車で30分以内で送迎したい、というのは、「本当に子供に合う環境で野球を楽しませてあげたい」と思えば、その固定概念から、離れてみてもいいのではないかと思います。

もし、お読みのかたが、東京都の多摩エリアにお住まいでしたら、金曜の放課後に、日野市で、「あそべーすぼーる」という全力紅白戦のサークルを私は運営しているので、遊びに来てみてください。

 

【5】おわりに

お読みのかたは、ひょっとしたら、自チームに不満をお持ちで、変革することはできないか、とお考えかもしれません。

そのために、できることはあります。

一方で、「子供が楽しくスポーツをやってくれればそれでいい」というお考えでもありましたら、ぜひ、様々な選択肢を、探してみてください。

私は、いつでも、お読みになったかた1人1人の、味方です。大丈夫です。いますよ、同じ悩みを抱えている親御さんは^^

 

※以下の記事、ご興味あるかもしれません。良かったら。

深刻な「子どもの野球離れ」大人が引き起こす事情

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執筆:田村恭佑
(公認学童コーチライセンス、スポーツメンタルトレーナー、会社経営)

 

 

記事をお読みくださり、ありがとうございます。

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