こんにちは、弁理士のたむきょん(田村)です。
「手に職があると良い」とは昔から言われてきましたが、コロナ禍に入りその風潮はより強くなりました。
自分のスキルを証明する手段として、民間資格が改めて注目されているように感じます。
弁理士である私のもとにも、「民間資格を作りたい」という相談が増えました。
- 「資格ビジネスをしたい」
- 「まだ世に存在しない資格を形にしたい」
- 「スキルを証明する検定を作りたい」
民間資格を作りたい理由はさまざまかと存じますが、私がいつも、ご相談を受けるときに、お伝えしている大切な2つのポイントがあります。
今回その2つのポイントについて、解説しています。
▼こんなかたに向けて書いています
- 民間資格をゼロから自作したいかた
- 自分で検定を作ってみたいかた
- 稼げる副業を始めたい社会人のかた
- コーチや指導を仕事にしたい個人事業主のかた
- 専門スキルのあるフリーランスのかた
民間資格を作る前に!最初に確認すべき2つのポイント
▼民間資格のポイント2つ
- 必然性の確認
- 目的の明確化
この2つのポイントをおさえておくことで、新しく作る資格が価値のあるものになります。
価値があれば、多くの人に必要とされますね。
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。』
【関連記事】3分でできる!資格を作る方法を流れで解説!資格の名前の付け方から紹介
民間資格の作成ポイント①:必然性の確認
作ろうとしている資格が生まれなくても社会的に不都合が生じなければ、その資格が必要とされることはないでしょう。』
▼資格にある必然性とは?
- その資格があれば社会が回りやすくなる
- その資格がないと社会的に不都合が生じる
- 多くの人に必要とされている
▼資格新設前のチェックポイント
- 自分の経験やスキルが発揮できるのか
- 社会にどんな問題があるのか
- その資格がどう社会貢献につながるのか
仮に…
「転職についてのアドバイスをする専門家」はいるけれど、「老後まで含めて人生を総合的に道案内してくれるような専門家がいない」ことを問題だと考えたとき。
そのような不足部分までを踏まえた上で、転職や独立についても考えられる資格を作れないかと考えることが、適切ではないでしょうか。』
民間資格の作成ポイント②:目的の明確化
立派なマーケティングなので、いやらしいと思う必要はないでしょう。
民間資格を作る目的は、大きく分けて2通りあります。
▼民間資格を作る目的
- ビジネス目的
- 趣味や社会貢献の一貫
ほとんどの場合、どちらかに当てはまるはずです。』
▼民間資格の作成目的がビジネスの場合
- 規模感や収益性を考える必要がある
- 世の中からのニーズも的確に把握すべき
- 資格や検定の宣伝方法を考える必要がある
趣味の一環の場合よりも難易度は高いと考えておきましょう。
▼民間資格の目的が「趣味や社会貢献の一環」の場合
- ニーズの大きさや収益性は特に考える必要なし
- どの範囲まで手を広げるべきかを考える
』
まとめ:民間資格を作る前に2つのポイントをおさえよう
収益性を求めていてもそうでなくても、世の中に必要とされている資格でなくては、作る意味はありません。
▼この記事のまとめ
- 資格は認知され活用されるべきもの
- 資格新設前には「必然性」と「目的」を明確化する
- その資格がないと社会的に不都合があるか確認
- 資格の目的が「収益化」か「社会貢献」かを考える
「今作ろうとしている資格に価値があるかわからない」など、民間資格の制作にあたり疑問があれば、どの段階でも、お気軽にご相談ください。』
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執筆:田村恭佑
(認知心理学×弁理士×経営コンサル)