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Amazon販売でダントツご相談の多い”商標登録”について

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ここ2、3年で「Amazonでこれから商品を販売するんだけど、商標登録をしたほうがいいの?」というご相談・ご質問をたいへん多くいただくようになりました。
Amazonで販売をしていたら、模倣されてしまった、、というご相談もまた、多いのが実情です。Amazonも知的財産の保護に、とても神経を使っている様子です。
今回、Amazonの「ブランド登録」と「商標登録」の関係について、分かりやすく、端的に、記事にいたしました。

こんにちは、弁理士のたむきょん(田村)です。

ここ2、3年で「Amazonでこれから商品を販売するんだけど、商標登録をしたほうがいいの?」というご相談・ご質問をたいへん多くいただくようになりました。
Amazonで販売をしていたら、模倣されてしまった、、というご相談もまた、多いのが実情です。Amazonも知的財産の保護に、とても神経を使っている様子です。
今回、Amazonの「ブランド登録」と「商標登録」の関係について、分かりやすく、端的に、記事にいたしました。

 

このようなかたに読んでほしいです♪

  • これからAmazonで商品販売を考えているかた
  • すでにAmazonで商標販売をされていてブランド登録に関心のあるかた
  • 商品販売は未定だけど、Amazonなどでの通販に興味はあるかた

Amazonのブランド登録と商標登録の関係

 

 

『ブランド登録=商標登録と考えていいのでしょうか?』

『厳密には違います。Amazonでブランド登録をするために、商標登録も条件、というイメージです。以下の図を参照ください』

『そういうことなんですね。でも、ブランド登録をしたければ、必ず通らなければならない道、ということですね。』

 

どの名称をブランド登録するのが理想?

 

『Amazonで見かける商品名って、とっても長いことが多いですよね?いったい、どういう名称で、ブランド登録をすればいいのでしょうか?』

 

『先ほどの図にも触れていますが、図の中の、”アロハ”というバッグの商品名を例にしましょう。以下の表を参考にしてください。』

ブランド登録 名称(例)
× メーカー名『ルイスコーチ』
商品名『アロハ』
シリーズ名『アロハ SE10』
× Amazonでの商品タイトル『正規品 アロハ(SE10)/ルイスコーチ 国産 女性向け 手持ちかばん』

『Amazonで表示される商品名のまま、ブランド登録をしなければいけないわけではないんですね!』

 

『販売主からすると、上手に表示商品名にキーワードをちりばめたい時もありますし、必ずしも、ブランド登録にふさわしい名称とは言えません。変更することもあるでしょうし。つまり、Amazonに表示する商品名が変更となっても、シリーズで新しいものをリリースしても、そのまま使用できる”普遍的な商品名”がブランド登録にふさわしいとお考えください。』

※ただし、Amazonの審査が、別の判断をするケースもあると存じますので、詳細はAmazonの問合せで、認識のすり合わせをされることをお薦めします。Amazonが丁寧に教えてくれます。

ブランド登録は、Amazonで販売する上で、必須?

 

『そもそも、ブランド登録しないと、Amazonで商品を販売できないのでしょうか?』

『いいえ、そうではありません。でも、Amazonとしては、知的財産の最大限保護したく、ブランド登録を推奨しています。そこで、ブランド登録をしたからこそ、できること、がいくつか存在します。例えば、ブランド登録をすると、専用のストアを作ることができます。

また、ブランド登録をしていないと行うことのできないAmazon内の広告もあります。ブランド広告です。商品コレクション広告やストアスポットライト広告と言います。

ブランド動画広告もそうです。検索結果で動画が表示されたことが記憶にあるのではないでしょうか。それです。

また、基本的に、”模倣”に対して、Amazonが迅速に対処してくれるのは、”ブランド登録”されている場合のみ、とお考えください。まとめると以下です』

≪Amazonブランド登録の意義≫

  1. 専用のストアを作ることが可
  2. 表示できる広告が増える。動画広告も
  3. 模倣への対処を行ってもらえる
  4. (ブランド登録をしないと)「ブランド名」が「ノーブランド」となり、消費者に選択してもらいづらい

 

『つまり、すでに販売している商品で、ブランド登録が済んでいない商品も、そのまま販売を継続することは当然できる、ということですよね?』

『その通りです。』

 

楽天市場や他の通販サイトもブランド登録や商標登録ってあるの?

 

 

『私は、Amazonで販売している商品を、楽天市場やYahooで、同様に販売しているのですが、Amazon以外でもブランド登録というものがあるのでしょうか?』

『Amazonほど、ブランド登録のメリットが見込めない通販サイトがまだ多いようです。しかし、これからあらゆる通販サイトで、知的財産の保護が重要視されることが当然に予想されます。
ですので、Amazonだけのためではなく、他の通販サイトでも遅かれ早かれメリットがありますので、ブランド登録や商標登録、ぜひ商品販売とセットで、お考えください。』

 

 

商標登録は”標準文字”が必須?ロゴでもOK?

 

『商標登録は、”標準文字”(=商品名を文字列として商標登録してもらう考え方)でしないと、ブランド登録が認められないんでしょうか?』

 

『いいえ、必ずしもそうではないそうです。もし、ロゴとして商標登録を希望される場合は、特に以下を注意されるといいと存じます。(ただし正確にはしっかりとAmazonの担当者さんに相談をして方針を決定することをお薦めします。親切にアドバイスをくれることが多いです)』

  1. 商標登録するロゴに、はっきりと商品名が文字として含まれていること
  2. そのロゴが確かに商品に付されていることを、Amazonに対して表明できる(例:パッケージ画像や箱など)

ブランド登録で必要となるもので、”面倒”なもの

 

『ブランド登録で、商標登録が一番、”面倒”なのでしょうか・・?』

 

『ふふふ、正直ですね、えりなさんは。例えば当所など、お任せいただければ、商標登録は、約6か月半かかる、という点を除いては、それほど面倒ではありませんよ!(※6か月半、というのは、当所が正確に特許庁へ出願をした場合を想定しています。内容に不備があると約12~14ヶ月を要します。)

しかし、それ以外でも、ブランド登録の審査で、”面倒”なものはあるそうです。

例えば、工場や問屋に生産を委託すると思うのですが、その際の、その工場や問屋からの請求書の写しなどがそれに当たります。何度もブランド登録の審査で却下されたことのあるお客様もいらっしゃいます。そこは、Amazonに何度でも質問をして、必要な条件を明確にされるとよろしいかと存じます。』

商標登録に際して、弁理士事務所の選び方

 

『Amazonでブランド登録のページに、いくつかの特許事務所(弁理士事務所)が表示されるのですが、こういう所に依頼をしたほうがいいのでしょうか?』

 

『私は、お薦めしません。2023年3月時点で、6事務所ぐらいしか表示されないですよね?
弁理士事務所は、日本に何千とあります。今は対面で打合せをすることも少ないので、全国どこの事務所にも依頼が可能です。ご自身、自社にとって、コミュニケーションが本当に合う特許事務所と末永くお付き合いをしたほうがいいと思います。えりなさんの希望をしっかり理解してくれて、コミュニケーションが円滑で、希望する予算で対応してくれる弁理士事務所を選ばれることを心から助言したいです。

一番、気を付けたほうがいいのは、えりなさんとのやり取りで、”AI化”と謳って、自動応答が多いサイトや、”弁理士”資格を持っている専門家が直接しっかりやり取りをしてくれない事務所です。これらのサイトや事務所は、避けたほうがいいと存じます。』

 

お読みくださり、ありがとうございました。

ブランド登録や商標登録、お気軽にご相談ください ⇒ お問合せはこちら

執筆:田村恭佑
(認知心理学×弁理士×経営コンサル)

記事をお読みくださり、ありがとうございます。

商標・知的財産、民間資格の設立、人間関係、これらで、ご相談いただけることがありましたら、是非お気軽に、こちらからお問い合わせください。近日中にご返信いたします。

みぎのうで知財事務所(代表 田村)

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