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民間資格を作る上で、どんな『資格名』にするといい?

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ご相談事項の1つに、『資格名は、どういうものがお薦めか?』というものがあります。
今回、『どのような資格名がお薦めか』を記事にしたく存じます。

こんにちは。弁理士の田村(たむきょん)です。

最近、『民間資格を自分で作りたい』というご相談を非常に多くいただきます。

ご相談事項の1つに、『資格名は、どういうものがお薦めか?』というものがあります。

今回、『どのような資格名がお薦めか』を記事にしたく存じます。

なお、民間資格を作りたい、という全般的なご質問については、以下の記事をご参照ください。

【関連記事】フリーランスや個人事業主様向け!肩書きを商標登録できるかプロが解説

【関連記事】3分でわかる!自分で民間資格を作る方法をわかりやすく解説

 

多くの人が付けたい資格名とは?

 

 

『たむきょんさんの所に寄せられる相談では、どのような資格名の相談が多いのでしょうか?』

『そうですね、様々なジャンルの民間資格に関する相談をいただくため、一概に”これ”とは申し上げにくいのですが…
架空の例を挙げるなら、”ダンベルを使っての筋トレを指導するトレーナー”に関する民間資格を作りたい、というご相談の場合は、”ダンベルトレーナー”という資格名候補。

別の架空の例を挙げると、”飼っている犬に与えるサプリメントの知識”に関する民間資格であれば、”ドッグサプリインストラクター”という資格名候補。など…

このように、”民間資格でカバーしたい分野+インストラクター”というようなシンプルな構成の資格名を希望されるお客様が非常に多いです。』

『民間資格をアピールする際にも、そして、その民間資格を取りたいと考える消費者にも、分かりやすい資格名のほうがいいように思うのですが・・?』

『そうですね。本来は、その考え方が正しいのですが、私はいつも”そのような命名を避けていただいたほうがいいですよ”とご助言しています』

 

 

どうして”分かりやすい資格名”避けたほうがいいのか?

 

 

『たむきょんさんは、どうして、そのような命名を避けたほうがいい、と考えるのでしょうか?』

 

『避けた方が良い理由は、大きく3つがあります。

  1. 資格の内容をそのまま名称化しただけでは、商標登録を認めてもらえないから
  2. 商標登録を認めてもらえないということは、類似する資格名が、あちこちに出来てしまう可能性があるから
  3. 類似する資格名があちこちに出来てしまうと、何年経っても、お作りいただいた資格を目指して消費者が集まる、という状態にならないから

『シンプルな資格名は、商標登録を認めてもらえないんですか?』

 

『シンプルというだけなら、商標登録を認めてもらえるチャンスはあります。でも“ダンベルトレーナー”のように、“その資格名が、提供するサービスがはっきり分かる形で名称化したに過ぎないもの”である場合は、”他人の名称との識別が出来ないもの”と特許庁に判断され、商標登録を認めてもらえません。』

『商標登録が認めてもらえなくても、分かりやすい資格名にしてしまえば、それでいいんじゃないでしょうか?』

 

『非常に大切な視点ですね。
えりなさんの考えた商標が、特許庁に商標登録を認めてもらえない理由”識別できない”ということであれば、それを他人が商標登録の出願をしても、同じ理由でやっぱり登録を得られません。だから、”誰でも使える資格名”とも言えます。

でもそれはつまり、「類似あるいは全く同じ資格名が将来、あちこちでポコポコと出来てしまう可能性がある」ということを意味します。

だから、ご自身で民間資格を作るなら、商標登録を当然認めてもらえる程度に、他人と識別できる資格名を、作ったほうが、将来、あなたの資格名を目指して、受講してもらえるようになります。

とても大切なポイントです。』

 

 

どのような資格名がお薦めか?

『頭では理解できたような気がするんですが、では、”ダンベルトレーニングを教える指導者”の資格名だとして、具体的には、どのような資格名がお薦めなのでしょうか?』

『私がお客様によくお伝えしている観点が、”独自性”か、”あいまい性”です。このどちらかを資格名に込めると、他人との識別がしやすく、そして商標登録を特許庁に認めてもらいやすくなります。結果的に、あなたの資格名を目指して、受講をしてもらいやすくなります。

”ダンベルトレーニングを教える指導者”であれば、(センスは置いておいて)こちらはいかがでしょうか?

  1. パーフェクトダンベラー
  2. ダンベリングインストラクター
  3. ダンベルサイズトレーナー

「ダンベル」とすぐに伝わる程度に、「ダンベル」を「ダンベラー」と使い手にしたり、「ダンベリング」と現在進行形にしたり、工夫しているつもりです。一般的に使われる表現ではなく造語であるため、他人との識別は認めてもらいやすいでしょう。あとは、「ダンベル」と「エクササイズ」をくっつけて、「ダンベルサイズ」と、これも造語にしてみました。

参考になりますでしょうか。』

 

『なるほど!少しでも独自性とか、あいまい性を、資格名に込めていくといいのですね!

今後、民間資格を立ち上げるとき、、たむきょんさんに連絡をしてもいいのでしょうか・・?』

『もちろんです。当所は2種類のサービスを提供しています。

  1. 商標登録のお手伝い
  2. 民間資格の立ち上げのお手伝い

あまり深く考えずに、お気軽にこちらに問合せをください。なるべく早く返信します♪』

民間資格を作ることに興味あるかたは、こちらのブログも参考になさってください。

【関連記事】資格を自社で作りたい方へ!商標登録をどうすべきか説明します

 

執筆:田村恭佑
(認知心理学×弁理士×経営コンサル)

記事をお読みくださり、ありがとうございます。

商標・知的財産、民間資格の設立、人間関係、これらで、ご相談いただけることがありましたら、是非お気軽に、こちらからお問い合わせください。近日中にご返信いたします。

みぎのうで知財事務所(代表 田村)

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