
※ネタバレ無し
2019年1月からのクールは、面白いドラマが目白押しでした。
そんな中、杉咲花さん主演の「ハケン占い師アタル」というドラマが平均視聴率10%超えで、同クールのドラマで4位(13個中)でした(こちらのサイトを参照)
(常盤貴子さん主演のグッドワイフは、6位・・)
このドラマ、何が面白いかと言うと、会社員の日常をドラマにしているのですが、「こういう社員、いるいる!!」という典型的な困った社員が、見事に登場しているんです。
だから、ドラマの内容を楽しみつつも、「お困り同僚との付き合い方」なんかを考えながら見ると、更に面白さが増しました。とってもリアルで。
そこで今回、『「ハケン占い師アタル」の4人のお困り同僚との上手な付き合い方』という記事を書きます。
ドラマの概要(ネタバレ無し)
ざっと説明すると以下の通りです。
- とあるイベント運営会社に派遣社員として入社するアタル(杉咲花さん)
- そこには、まとまな社員はおらず、全員、問題を抱える社員たち
- 1話1人ずつ、その同僚の引き起こす問題をアタルが占いで、解決していく
タイトルに「占い師」とあったり、杉咲花さんのシリアスな表情が宣伝されていたため、「殺人事件などのミステリーかな?」と思っていました。タイトルと、ポスター等からの印象と、実際の内容はけっこうギャップが・・(;’∀’)
登場する4人のお困りな同僚
このドラマに登場するアタルの同僚の社員は、1人1人、仕事の仕方に問題を抱えているのですが、その「問題」がとっても、現代の社会人を上手に表しているんです。「そういう人、ほんとにいるよね~!」と皆さん感じると思います。
本来は、7人が登場しますが、この記事では4人にスポット当てます。
その4人の仕事の仕方の問題点を簡単に紹介します。
(1)仕事に燃えない今風な品川くん

志尊淳さんが演じるのでもっとカッコいいですが、彼の特徴は以下です。
- 上司からの指摘などに反応が今一つ
- 辛いことがあると、すぐ上司に「辞めます」という
- どんな仕事でも、あまり燃え上がらない
(2)パワハラ&根性論の上野チーフ

小澤征悦さんがとっても上手に演じるのですが、彼の特徴は以下です。
- 前の仕事でうまくいったことを、いつも自慢する
- 同僚のアイデアなどを、いつも否定する
- 冷静な同僚に対して、もっと心を込めろ、と押し付ける
(3)自分のペースを守り続ける田端さん

野波麻帆さんが演じているのですが、彼女の特徴は以下です。
- 絶対に残業をしたくない、自分の仕事のペースを乱さない
- 唐突に仕事が振られそうになると、顔をそむける
- 同僚からの相談や質問に、親切に応じない
(4)お人好しだけが取り柄の大崎課長

板谷由夏さんがとっても上手に演じるのですが、彼女の特徴は以下です。
- 上司の無茶ブリに逆らえない
- 1人1人に対して、いつも良い顔をする、嫌われないようにする
- 間違った行動をする部下を、しっかりと指導できない
それぞれのお困り同僚との上手な付き合い方
上記に説明したような、4人の同僚は、皆さんの勤め先にも、たいてい1人か2人、いるのではないでしょうか。
そして、1度は、このような同僚のせいで、嫌な思いをしたり、現に今、苦しんでいたりしませんか?
簡単に、ですが、このような4種類のタイプのお困り同僚との上手な付き合い方を、提案します。
(1)「ありがとう」と言われやすい仕事を

上司や先輩が、指導しても、時に叱責をしても、のれんに腕押しで、打っても響かない、そして打たれ弱い同僚は、以下のような付き合い方はいかがでしょうか?
- 社会や自分よりも年上の大人に、疑問を抱いている、信頼していないので・・
- まず周りが彼の考えやアイデア、疑問を「尊重」してあげる、聴いてあげる
- 意見を否定しない、なるべく取り入れてあげて、それでうまくいかなかったら、フィードバックしてあげる
- お客さんや、他部署から「ありがとう」と言われやすい仕事を任せてあげる。「ありがとう」を言われ続けることで、仕事の醍醐味を理解していく
(2)相手のペースに乗らないこと

パワハラが基本で、根性論を押し付けてくるような、自分の価値観が絶対的である先輩社員は、以下のような付き合い方はいかがでしょうか?
- 説教や指導は、真摯に聴く。自分の仕事で、改善したほうがいいことは改善する。「叱責」としてではなく、「要素」として受け取る努力
- 上司と食い違う指導をされた場合、その場は保留にし、上司に、判断を仰ぐ。この時、愚痴は言わず、事実だけ相談する
(その先輩の愚痴を言うと、徐々に、上司も、あなたの相談で自分を責められているような気持ちになり、あなたを避けるようになる可能性)
- 理不尽なことや、パワハラまがいのことを言われても、ファイティングポーズを取らない。こういう先輩は、リアクションのある相手が好きなので、そういう相手をターゲットにし続ける。淡々と事実のみ、受け取る気持ちを
(3)指示・命令系統を徹底して守る

自分のペースが大好きで、仕事の目的やゴールよりも、自分の事務が面倒にならないことを最優先で考える同僚は、以下のような付き合い方は、いかがでしょうか?
- こういうかたを変えられる人はそうそういません。変えようと思わないこと
- こういうかたは、「指示・命令系統」を非常に重んじます。あなたのほうが立場が上でも、仕事の指示は、極力避け、このかたの上司を通じて、徹底して、指示してもらうようにしましょう
- ランチやお茶などで仲良くなろうと努力してもマイナスにはなりません。しかし、いざ仕事で自分に不利益が及びそうになると、あなたにも牙をむきます。だから適度な距離感を
(4)丸投げ質問は禁物!考えてから相談

自分のチーム、課の「あるべき状態」を目指すなんてとんでもなく、とにかく事なかれ主義で、目の前の問題だけに、つぎはぎ、つぎはぎで、対処をして、みんなに良い顔をするタイプの上司。このような上司とは、以下のような付き合い方は、いかがでしょうか?
- まず過度に期待をしないこと。例えば他の同僚からこういう嫌がらせを受けた、などを相談しても、「気にしないことだよ~」と言うだけで、その相手を指導するようなことは、まずしてくれません
- 仕事の相談を丸投げで「どうしたらいいですか?」と、してしまうと、課長にとっての上司(部長?)がNOと言わないであろうやり方を示すタイプです。それが、あなたにとって面倒であっても、、
- だから、自分から「こういうやり方をすると、こういうメリットがあると思うので、こういうやり方でよろしいでしょうか?」と提案しながら相談しましょう。そんなあなたを否定できない上司です
- 最後に、こういうお人好しな性格の上司は、上からも下からもプレッシャーを受けていて、かなりストレスが溜まっている可能性があります。優しい気持ちでサポートしてあげましょう
今回の考え方は、『苦手な同僚との付き合い方は、人体実験やゲームだと思おう』と名付けましょうか☆
執筆:田村恭佑
(人間関係メンター、弁理士、経営コンサルタント)
冒頭のサムネイル画像は、TV朝日「ハケン占い師アタル」
公式HPより引用