
私は6才、2才の父で、いつもいつも試行錯誤しながら、子育てをしており、まだまだ発展途上です。
さて、今回は「子供の悩んでいる時間の長さを、大人のそれと一緒に考えないほうがいい」という内容の、親子の関係に関するブログです。
様々なことで悩む子供たち
子供(小中学生)の悩みの具体例を挙げたら、キリがないかもしれません。
- 友達と仲直りできずにいる
- 友達より足が遅い
- さかあがりが自分だけできない
- 背が低い、からかわれる
- 勉強の遅れを自覚
- 休み時間の遊びに混ぜてもらえない
- 下校の時に、仲間外れにされる
- 友達に貸したお金や大切なものが、返してもらえない
- おでこに出来たニキビが気になる
大人はどんな悩み方をするか?
もちろん、大人、親も、たくさんのことで悩みますね。子供の学校のこと、進路のこと、生活のこと、家計のこと、仕事のこと・・・
しかし、大人は、24時間を、
- 朝 家事
- 日中 仕事
- 夕方 家事
- 夜 育児
- 深夜 家事
- その後 休息・・・
と、バランスよくこなさないと、家族みんなの生活が立ち行かないため、悩むと言っても、その細切れの時間(お風呂の中や寝る前に)に悩む程度ですね。1日1時間程度でしょうか。
どんなにたくさん悩んでも、家族の生活をかえりみない程度に悩む、ということは、責任感からすると、難しいのではないでしょうか。
子供は大人と同じ程度にしか悩まないのか?
一方で、お子さんは、どうでしょうか。
- 朝起きて学校に行く前に、学校のことで悩み
- 学校で授業中も、集中できずに悩み
- お昼時間も悩み
- 下校時も歩きながら悩み
- 帰っても、部屋で悩み
- 風呂の中でも悩み
- 寝る前も悩んでなかなか眠りにつけず・・・
もちろん、上記は、少し大げさかもしれません。
しかし、親(大人)と違って、悩みを忘れないと、立ち行かない生活があるわけではありません。
悩んでも悩んでも、解決しなければ、それを、止めてくれる義務感や責任感もなく、ただただ悩み続けている可能性があります。
つまり、親が「悩む」というと、せいぜい1日1時間程度のため、同じように子供の悩みを想像してしまいがちですが、実際は、子供は「1日5~8時間ぐらい」悩んでいる可能性が、あるわけですね。
これは、子供の「悩み」の、心や脳に占める割合が、大人よりも何倍も大きい可能性を示しています。
私たち親は、子供にどう接したらいいのか?
もし、子供の悩みは、私たち大人の想像をはるかに超えて、甚大なものだとしたら、、、
私たち親・大人は、子供が悩みを打ち明けてくれたとき、子供の悩みを誰かから聞いたとき、「そんな小さいことで悩まなくていいのに」と、片づけてしまうのは、少し可哀想なのかもしれません。
(そういうやり取りが積み重なると、徐々に、「話しても無駄だ。理解してくれない」と、子供が本心を親に話してくれなくなります)
以下、子供の悩みの受け捉え方、話の聴き方、など、順を追って、具体的に提案させてください。
- まず何かに悩んでいることを知ったとき、上記の通り、親の想像をはるかに超えて、長い時間、悩んでいるかもしれない、ということを、しっかりと想像してあげる
- 無理やり、根掘り葉掘り聴こうとせず、時間だけ作り、話してくれるのをなるべく待つ
(助け舟を出すような、質問をしてあげることは、悪いことではないと思います)
- アドバイスすることなく、話を最後まで聴いてあげて、何に一番悩んでいるのか、という所までを、一緒に、明確にしてあげる
- その上で、「あなたはどうしたい?」「どうやって、良い方向に向かいたい?」ということを、聴いてあげて、急かさずに、考えを待ってあげる(沈黙してしまった場合、YesかNoで答えられる質問に切り替えてもいいかもしれません)
- 「大丈夫だから」という意味合いの言葉を、最後には必ずかけてあげる。「誤ちをしたのだ」と気付かせることよりも、「あなたは、それが個性なんだから」と、その子らしい解決方法を見出してあげる
ここまで書いて、やはり思うのが、「親には、いつでも子供とじっくり向き合い、話すための、時間と気持ちのゆとりが必要なんだな」ということです。
最後に・・・悩みと向き合うことの大切さ
悩みの中には、さっさと忘れて切り替えたほうがいい悩みはもちろんあります(テストの点が悪かった、苦手な子から嫌味を言われた、先生に怒られた、など)。
一方で、その悩みとしっかり向き合って、次の一歩をちゃんと取ることが、子供の成長にとって必要なケースはとてもたくさんあります(友達との仲たがい、克服したい弱点など)。
それは親としても、見極めてあげることは大切なことだと考えます。
今回の考え方は、『親の何倍も悩みに時間を当てていることを知ろう』と名付けましょうか☆
執筆:田村恭佑
(人間関係メンター、弁理士、経営コンサルタント)