
アドラー心理学を深く勉強するようになってから、TVアニメ「ドラえもん」を見ると、登場する親御さんの、子への接し方が、気になって気になって仕方ありません
( ;^ω^)
(あくまでフィクションです・・)
そこで今回は、ドラえもんに登場する、のび太、ジャイアン、スネ夫の性格と、それぞれの親御さんの特徴を、記事にしたく思います。
3人の性格
ドラえもんのキャラクター設定が、数十年変わらないまま、でしたら、のび太、ジャイアン、スネ夫のそれぞれの性格は、以下のような特徴がありますね。
のび太
- いつも自分に自信がない
- 他人をすぐ羨ましがる
- ほとんど親の注意を右から左に聞き流している
ジャイアン
- すぐ怒る
- 他人の気持ちを考えようとしない
- 支配欲が強い
スネ夫
- 人にこびる
- 人を見下している
- 他人を利用しようとしている
3人の母は、彼らにどう接しているか
のび太の母
- のび太が失敗をすると、すぐに叱りつける
- のび太は基本的に、落ちこぼれだと決めつけている
- オヤツなどをあげるとき、「●●ができたらね」と条件付きにする
ジャイアンの母
- ジャイアンが母や家庭に迷惑をかけると、とにかく怒鳴りつける
- 妹を泣かせると、有無を言わさず兄のせいにして怒鳴りつける
- 子の欲しいものを、とにかく我慢させている
スネ夫の母
- 他人に伝わるように、わざと、贅沢さをアピールする
- 子供に適切な態度を取れない、甘やかしている
- すぐ物を買って与えている
子は親を映す鏡
こちらの書籍『子どもが育つ魔法の言葉』は、人気がありAmazonでも高評価の良本です。
親は、普段から、子供にどういう言葉がけをしたらいいか、ということを考察している本で、何度も登場するのは、
『子は、親を映す鏡』
という言葉です。
ドラえもんでも、計算した上でか、たまたまか、3人の親御さんの子への接し方が、バッチリと子供にうつっているように、感じませんか?
のび太のケース
のび太に対して、お母さんは、「自信を持たせる」ことをほとんど出来ていません。だから、のび太はいつも、自分に自信がありません。
そして、失敗したら、すぐに叱りつけます。それでのび太は、1話よりも10話のときのほうが、失敗が減っていますか?
つまり、失敗をしたら叱りつけるのは、あまり効果がないんでしょうね。
ジャイアンのケース
とても目に余るのは、ジャイ子が泣いていると、ほとんどジャイアンの話を聞こうとせずに、一方的にジャイアンを怒鳴りつけますね。
そういう姿勢が、ジャイアンの、他人に対する姿勢にも現れてしまっていますね。
スネ夫のケース
私は、それでも、一番タチが悪いのは、スネ夫の家庭だと、実は感じています。
なぜなら、のび太とジャイアンのそれぞれの親御さんは、子供の前で、他人を見下すような発言をしたり、他人より自分の家をよく見せたい、という虚勢を張ったりしないからです。
一方で、スネ夫の親御さんは、見栄のために平気で嘘を付いたり、子供にも、嘘を付かせたりしています。
このままスネ夫が大人になったら、きっと、他人に本当の自分を見せずに、いつも他人を見下して、それなのに実は全く満たされないままの人生を、送ってしまうかもしれません。場合によっては・・犯罪に手を染める可能性も、ありますね。
親として・・明日からどうしたらいい?
自分のことは棚にあげて、自戒をたっぷり込めて、私たち親は、ドラえもんの3人の親御さんを反面教師にして、明日から、せめて、以下のことは、意識していきたいところですね
☆(ゝω・)v
- 親だけでも、子の個性や長所を、褒めて、認めてあげる
(のび太の母に学ぶ)
- 失敗したときに、叱らずに、「どうして失敗したのか」を冷静に、一緒に考えてあげて、次から失敗しない方法を、一緒に考えてあげる
(のび太の母)
- 兄弟ゲンカなどの際に、時間がたとえ無くても、両方の話を聞いてあげて、どちらかが悪くても、怒鳴るのではなく、理解を促す
(ジャイアンの母)
- 他人のものを借りたり、持ち帰ることがあったら、子の欲しいものを理解してあげて、必要なものは、買ってあげる、返すように言う
(ジャイアンの母)
- 他人の家と自分の家を、比較しない。自分ん家の幸せのみを、追求する。そういうことを絶えず、子に言って聞かせる
(スネ夫の母)
- 物欲でいつも満たそうとしない。体験や他者との交流、ボランティア活動などで、幸福感を覚えさせていく
(スネ夫の母)
今回の考え方は、『ドラえもんは子育ての神髄を教えてくれる』と名付けましょうか☆
執筆:田村恭佑
(人間関係メンター、弁理士、経営コンサルタント)
※アイキャッチ画像は、ドラえもん128巻の表紙より引用