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自社名、『商標』取られていないか、調べてみたい!!

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鈴木えりな 『自社名が、誰かの登録商標になっていないか、自分で簡単に調べることはできますか?』 たむきょん弁理士 『できますよ!全然難しくないですよ^^』 鈴木えりな 『友達は、経営コンサルティングの分野で”パンダコンサ...

鈴木えりな
自社名が、誰かの登録商標になっていないか、自分で簡単に調べることはできますか?

たむきょん弁理士
『できますよ!全然難しくないですよ^^』

鈴木えりな
『友達は、経営コンサルティングの分野で”パンダコンサルティング”という株式会社を経営しているんです。』

たむきょん弁理士
『優しく包んでくれそうな素敵な社名ですね。会社名を普通に表記するだけなら、第三者の商標権侵害には当たらないことは知っているかな?

鈴木えりな
『何となくは。でも、その友達は、”パンダコンサルティング”を、社名としてよりもブランド名として表示することが多くなっているそうで、その場合は、第三者が、”パンダコンサルティング”に類似する商標を取得してしまっていたら、商標権侵害に当たる可能性、ありますよね?

 

たむきょん弁理士
『そだねー!あくまで名刺とか社名入り封筒とかに、普通に社名として表示するなら、”自己の名称”として、商標の使用には当たらず、商標権の侵害にも当たりませんが、プレゼン資料や広告、Webサイトなどに、ロゴのような使い方で、ブランド名として表示し始めている場合、”商標の使用”に該当するので、第三者が類似する商標を、お友達と同様の分野で取得してしまっていたら、十分に商標権の侵害だと言われるリスクはあります。

鈴木えりな
『とてもその社名なりブランド名を気に入っているそうで、第三者がすでに、”経営コンサルティング”の分野で商標を取得していないか、自分で調べてみたいそうです

たむきょん弁理士
『なるほどね。では以下を参考に、ご自身で調査してみて、と伝えてください^^』


自社の名前が誰かの登録商標ではないか調べる簡単な方法(所要5分ぐらい)

(1)特許庁のデータベースにアクセス ⇒ こちら

(2)まず、自社にふさわしいサービス・商品の区分などを調べます。
タブ【商標】⇒【6.商標・役務名検索】をクリック

(3)『審』の☑だけ外し、【商品・役務名】に、経営コンサルティングなので、例えば「経営」と端的に入れて、【検索】ボタン

(4)20件。【一覧表示】をクリック。(300件を超えるような場合はもう少し【商品・役務名】を長めに)

(5)20件中、【区分】と【類似群コード】がだいたい同じであれば、その区分と類似群コードを、メモる。
今回の例: 区分は35、類似群コードは35B01。
(もし、バラバラの場合、自社にとってふさわしい、より近い商品名・役務名に付されている区分・類似群コードをメモる。逆に、自社にとってふさわしいものが無い場合、もう1度戻って、役務名を変えて、探してみる)

 

(6)いよいよ、自社の社名に類似している登録商標の有無を、調査します。
タブ【商標】⇒【3.称呼検索】をクリック

(7)「称呼1」に例えば、最も短く、自社名のポイントとなるワードとして「パンダ」とまず入れてみます。
「区分」か「類似群コード」に先ほどメモったものを入れます。両方メモっている場合、「類似群コード」を入れることをお薦めします。検索結果が、より絞られます。

(8)53件でした。「一覧表示(類似種別順)」を押します。(200件を超えるぐらいですと、ちょっと調べるのが大変なため、キーワードを変更してみたほうがいいです)

(9)基本的に、「類似しているもの順に並んでいる」ことが多いです。今回、「PANDA」という登録商標がすぐに見つかりました。
お友達の「パンダコンサルティング」の「コンサルティング」の部分は、お友達の会社のサービス内容を語ったに過ぎないため、商標としてはあまり重要視されないと思ってもらっていいので、そうすると、お友達の社名は特に、「パンダ」の部分に、類似する商標が存在しないか、がポイントとなってきます。
この点、第三者の登録商標「PANDA」は、当然「パンダ」と呼ばれますので、お友達の「パンダコンサルティング」と”類似”と判断される可能性は高いです。
ただ対策はありますし、100%類似と言われるとは限りません。

(10)1つ戻って、「パンダコンサルティング」のうち、「パンダコンサル」だけに絞って、類似する商標を調査したところ、これだと0件でした。

「PANDA」の商標を持っている商標権者から、お友達は、「商標権の侵害だ!」と言われる可能性は、ゼロではありませんし、お友達が「パンダコンサルティング」を商標取得しようと思ったら、審査で認められない可能性もまあまああります。対策はありますが。

これで調査は以上です。5分ぐらいで出来てしまいますね。


鈴木えりな
『お友達にさっそく自分でもやってもらいます!この”判断が微妙”な場合は、どうしたらいいでしょうか。』

たむきょん弁理士
『私でもいいですし、知り合いの弁理士さんにアイデアなどをもらうといいですね。私に初めて相談される商標のお客様のブランド名が、”はじめから登録可能性が100%”なことは、ほとんどありませんので・・汗』

鈴木えりな

『ありがとうございます。伝えてみます!』

 

(調査フローのスクリーンショットは全て、「(独)工業所有権情報・研修館、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)より引用

※ブログ監修の田村(弁理士)は、商標・著作権・不正競争防止法など、知的財産に関する小さな問題点でも相談に乗っておりますので、お気軽にこちらへご連絡ください。

※当所の、商標サービスサイト⇒こちら

end

記事をお読みくださり、ありがとうございます。

商標・知的財産、民間資格の設立、人間関係、これらで、ご相談いただけることがありましたら、是非お気軽に、こちらからお問い合わせください。近日中にご返信いたします。

みぎのうで知財事務所(代表 田村)

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