こんな事業者さんには、商標登録は必要ない。

こんな事業者さんには商標登録は必要ない

こんにちは。東京都日野市・八王子市・立川市などを中心に、首都圏をはじめ全国のお客様向けに、商標登録やその他の知的財産の全般の相談応対をしています、みぎのうで知財事務所の弁理士、田村(通称たむきょん)です。
商標登録という言葉はメディアのお陰もあり、最近よく耳にされると存じますが、「果たして、私の事業では、商標登録は必要なのか?」と、その必要性に「?」マークの人もたくさんいらっしゃると存じます。今回はその「?」マークにお応えする記事です。

 

目次

漠然と不安はありませんか?「商標・・・必要?」

『最近、ちまたでは、”商品名を商標登録したー!”などとよく耳にします。ネット通販を始めた友達が、“私も、商品名を商標登録したほうがいいのかなぁ・・”と悩んでいるのですが・・』

『そうですよね、その”商標登録が必要かどうかの境目(さかいめ)”を知りたいお方って、きっと多いですよね!』

『気軽に申請できたり、安かったりしたら、悩む必要はないのかもしれませんが・・』

『私の友達なんかは、相当気軽に”商標取る必要ある?”と質問や相談をくれますが・・(笑)、なかなか身近に弁理士、しかも商標に強い弁理士、っていないですよね・・。
金額は、申請から登録まで全てで9万円ぐらいなので、そんなに高くはないとは思うのですが、それでも、必要でなければ、商標をわざわざ取らなくてもいいですもんね!』

 

まず、商標が最高に効果を発揮するシーンとは?

『たむきょんさんのこれまでの商標のお客様の中で、“商標を取って、最高に効果を発揮した”というシーンって、どんなシーンだったのでしょうか?』

80%のお客様は、”予防やリスク回避”のために、先んじて商標をお取りになるので、速攻で、何かが起こった、ということは無いのですが、お客様の中には、

  • 自社の商品が模倣され始めた!自社の売上に影響が!
  • 商品を販売していたら、他社から「商標権の侵害だ」と警告状が届いた!

こういうタイミングで、急いでご相談くださるかたもいます。
過去、上記どちらのケースでも、無事に、商標登録を得ることで、全て解決してきているので、そういうシーンでは、本当に大きな問題にならずに済み、お客様は大層喜んでくださいました。
質問にお答えすると、この2つのケースが、”最高に商標が効果を発揮したシーン”と言えますね^^

 

次に、商標にはこんなメリットもある

『へぇ~!!それは確かに、商標を取らずに、そのままにしておくと、大問題に発展しそうなシーンですよね。あの・・そこまでせっぱ詰まった状況じゃなく、商標のお客様がこういう点でメリットを感じてくれた、というのも、教えてください』

予防で商標をお取りになる99%のお客様が、商標を取ったことを後悔されないのが実際なので、そういう99%のお客様にとってのメリットは何だったのか、を思い出せばいいんですよね!

う~ん・・・

以下の2つは、特に大きなメリットに感じていただいたと感じます。

  • 誰もが使いたい良いネーミングを、大企業よりもライバル企業よりも先に商標を取れて、そのネーミングを今後独占できる、というメリット
  • 自社のブランド力は、生まれた瞬間から価値があるのではなく、”赤ちゃんを育てて、最高のブランドにしていく”ような、”育てる”ものですので、商標を取れたことにより、簡単にネーミングやブランド名を変えたりせずに、腰をすえて、そのネーミングを”育てる”という覚悟ができた、というメリット

(2つ目は、長くなっちゃってすみません。言いたいことは伝わりますでしょうか^^)』

 

あなたのビジネスに商標登録は必要?チェックリスト

『たむきょんさん。ここまではよく理解できましたので、あとは、私の友達の事業者さんに、“チェックリスト”のような形で、商標登録の必要性の判断を、させてあげたいのですが、そういうのを作ってもらえませんか?』

『もちろん、いいですよ!私の経験に基づくアドバイスですよ、あくまで^^

  • 以下に1つもあてはまらなければ、その事業者さんは、商標登録はまだ不要かと考えます
  • 一方で、2つ以上、あてはまるようであれば、商標登録を検討されてもいいのではないでしょうか
  • あてはまるのが1つであれば、、私のような商標に強い弁理士にご相談、ですね☆

【商標登録の必要性チェックリスト】

☑ 最近、自身の独自の商品名やサービス名に対して『その名称を使わないで』と警告された
☑ 最近、自身の独自の商品名でネット検索すると、ほとんど同じ商品名で他社が販売しているのを発見した
☑ 自身の独自のサービスや商品を、ネット通販していたり、ランディングページやブログやSNSで宣伝し始めた
☑ 今の独自の商品名やサービス名をすでに2-3年は継続的に使っており、今から名称の変更を強いられるのは避けたい
☑ 自身の独自商品やサービスの毎月の注文者数が、約10人以上はいる

ちなみに・・

“この独自の商品名は今年限定で使うのみだ”、という短い期間限定な場合は、大手企業でなければ、商標を取らなくてもいいと思います。チェックリストに入れづらかったので、補足です。』

 

(参考)だいたいの費用感

『最後に、金額的に問題なければ、きっと迷っている友人も、商標登録に踏み切りやすいと思うのですが、だいたいの費用感を教えてもらえませんか?』

『もちろんいいよ!商標登録の費用は、”印紙代”と、”弁理士の手数料”とで構成されています。

1件の商標登録での費用は、

  • まず申請時に、印紙代1.2万円+弁理士費用3~10万円
  • 次に、登録になったら、印紙代1.6万円+弁理士費用3~15万円

だいたい、上記です。ネット広告をたくさん出している事務所と大手事務所は、手数料が高めです。
私の事務所は、申請時も登録時も、手数料3万円程度です(総額9万円程度

(※1種類の商品分野について申請をし、5年分で登録を申請した場合の相場)

『ありがとうございました。友人に伝えます!』

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